どきどきサーカス
云十年ぶりにサーカスを見に行った。前回は幼少期で、ぼんやりとサーカスのテントが蒸し暑かったような記憶があるが、それ以外は何も覚えていない。何を思ったのか我が地元で3ヶ月以上にも渡ってサーカスが開催されるというので、この前の連休に足を運んだ。
連休とはいえ、会期も後半なのでさして人も来ていないのでは、と思ったが、寒空の夕方にしては思った以上に人が集まっていた。会場となっていたショッピングセンターの普段は広大すぎるほど広い駐車場には大型の遊具も展開され、華やかで楽しげな感じだ。演目も、大車輪や空中ブランコ、綱渡りといった思わず声が出る派手なものから、ジャグリングやダンスまで様々で、見応えが有った。
撮影や録画も可能ということだったが、やはりその場で見る臨場感に勝るものはない。録画は(衝撃映像と銘打ったものでなければ)ある程度成功することが見えている。しかし、今その場で目の前で成功するかどうかは誰にも分からない。もちろん成功する可能性が十分高いとは言え、落ちるかもしれない、という緊張感が常に付いてまわる。
仮に100%安全で成功する保証があったとしても、危険に対する恐怖心は0%にはならなさそうだ。生来の小心者の自分としては、見ているだけで気が遠くなる。その恐怖心をどう手懐けているのだろう。その知恵を拝借したいと思った一日だった。